有田工業高校のスイッチヒッター山口選手はルール的にあり?問題はないの?

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有田工業高校の山口選手
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厳しい暑さが続く中、2022年夏の高校野球が盛り上がっています。

日々行われている試合では、地方大会を順当に勝ち進む強豪高校や、ノーシードから優勝候補に勝利する高校も現れ、目が離せない展開が続いています。

特に注目を浴びているのが有田工業高校の山口内野手で、「一球ごとに打席を左右に変えるスイッチヒッター」として話題になりました。

「ルール的にあり?問題はない?」「過去にこんなスイッチヒッターがいたの?」などSNSでは賛否両論で動画が大バズりしています。

今回の記事では山口内野手本人や、話題になっているスイッチヒッター戦法について徹底的に調べてまとめました。

目次
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有田工業高校のスイッチヒッター山口内野手が話題!

山口内野手
https://chiyuki.jp/arita-yamaguti-yakyu/より引用

有田工業高校は佐賀にある県立高校で、略称「有工(ありこう)」と呼ばれています。

野球部のほとんどの選手が佐賀県出身で、2022年は春夏連続で甲子園出場を決めて話題になっていますね

ちなみに高校野球で甲子園に出場したのは2013年以来だそうで、9年ぶり2度目の夏の甲子園とのことです。

2度目の夏の甲子園ということで、有田工業高校は野球の強豪校といわれる高校ではないのですが、今2022年は春夏連続出場を果たしているので今年の野球部はかなり強いようですね。

ちなみに有田工業高校出身のプロ野球選手は北海道日本ハムファイターズの古川侑利選手がいます。

そんな有田工業高校の名前を一躍全国区にしたのが、山口内野手です。

山口内野手のプロフィールはこちらです。

名前:山口洸生(やまぐち こうせい)
生年月日:2004年
利き腕:右投/両打
ポジション:内野手
身長:165cm
体重:72kg
趣味:釣りとスニーカー集め
将来の夢:自衛官

山口内野手は高校2年の秋にスイッチヒッターへ転身したそうです。

ムードメーカーとしてチームの雰囲気づくりやモチベーションにも貢献しているようですね。

山口内野手は現在左肩を亜脱臼しているようですが、甲子園までには調整をして、ぜひ活躍が見られることに期待したいですね。

ですが、今回の「一球ごとに打席を左右に変える」という戦法には様々な意見が寄せられており、中には「そんなのありなの?」「問題では?」という声もあります。

次の章では、話題になった試合の解説と、山口内野手のスイッチヒッター戦法はルール的にありなのかという問題についてまとめました。

有田工業高校のスイッチヒッターはルール的にあり?問題はないの?

山口内野手2
https://xn--j-69txf.com/%E9%AB%98%E6%A0%A1%E9%87%8E%E7%90%83/n-460276.htmlより引用

今回、有田工業高校の山口内野手が話題になったのは、2022年7月23日に行われた全国高校野球選手権佐賀大会の準決勝の試合での出来事でした。

東明館高校と有田工業高校の試合で、3回裏の有田工業高校の攻撃の先頭バッターが山口内野手です。

山口内野手はまず右打席に立ち、一球めは見逃しストライクでした。

するとすぐさま審判の後ろを回って左打席へ移動し、そのまま二球めはボールになりました。

投手が三球めを投げる前に山口内野手は再び審判の後ろを回って右打席に戻り、これもボールの判定になるとまた左打席に立ちます。

四球めがストライクになると、山口内野手はすぐにまた右打席に戻り、デッドボールで出塁となりました。

実際に動画を見ると、試合中の状況や周囲の反応が分かると思います。

確かに、野球をよく観戦する人でもちょっとびっくりしてしまうかもしれません。

ちなみに3回表までは東明館高校が2−0で勝ち越していたのですが、山口内野手の出塁をきっかけに有田工業高校が4点を取ると、結果的に3−4で有田工業高校が勝利し、その後決勝でも勝ち進んで甲子園出場を手にしています。

さてここで問題にされているのは、【一球ごとに打席を何度も変更して良いのか】ということですが、野球のルール的には全く問題はありません。

左右どちらの打席でも打つことが出来るスタイルをスイッチヒッターと呼び、投手対策や球をどこに打ちたいかなどによって右打ち・左打ちを変えるメリットがあります。

山口内野手はそんなスイッチヒッターの強みを生かした戦法で出塁したんですね。

ちなみに山口内野手は春のセンバツ高校野球でも打席の入れ替えを行なっており、惜しくも試合は敗退しましたが相手投手を困惑させるなど手応えは感じていたのではないでしょうか。

“山口洸は即座に主審の後ろを通って右打席に立った。山口洸は「とにかく相手を揺さぶろうと思い、左から右に変えました」と意図を説明。成田は周囲を見渡すなど困惑した表情だった。”

“元々は右打ちだったが、昨秋から梅崎信司監督(42)の助言で両打ちに挑戦。「追い込まれたら対応が難しいから右に立て」という指示も受けていた。”

https://www.nikkansports.com/baseball/highschool/news/202203220000692.html

そうは言っても、一球ごとに打席を左右に変えている打者をこれまでに見たことがないので、納得のいかない方もいるかもしれません。

あまり見たことのない今回の展開ですが、実はこの「一球ごとに打席を入れ替える」戦法は過去にもあったのです。

次の章では、有田工業高校の山口内野手のようなスイッチヒッターが過去にいた例を紹介します。

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有田工業高校のようなスイッチヒッターは過去にいた?

有田工業高校
https://rkb.jp/news-rkb/202207292529/より引用

今回問題にされて賛否両論のある有田工業高校の「一球ごとに打席を入れ替える」戦法ですが、過去にも争点になる出来事がありました。

こちらはスイッチヒッターとスイッチピッチャー(左右どちらでも投げられるピッチャー)の試合です。

最初はピッチャーが左投げで準備をしていましたが、バッターが右打席に入ったのを見てピッチャーは右打ちに有利な右投げに変更、それを見たバッターは右投げに有利な左打席に移動し……というお互いの駆け引きでなかなか投球まで行かず審議・指導が入った試合です。

これがきっかけで後に「ベンディットルール」と呼ばれる、ピッチャーが先にどちらで投げるかを決めなければいけないルールが出来ました。

日本でも2010年に公認野球規則に追加されたこのルールですが、バッターに関しては、一球ごとに打席を変えてはいけないというようなルールは決められませんでした。

山口内野手の一球ごとに打席を変える戦法を見て、ベンディットルールが制定されるに至ったこの試合を思い出した人もいたようですね。

ちなみに全国高校野球選手権佐賀大会決勝では有田工業高校の2年生、中尾内野手が右打席から途中で左打席に変え、その後また右打席に戻るシーンがありました。

“中尾は「自分はバッティングが守備より得意ではないので、どうしたら塁に出られるかを考えたら、右左を変えないと難しいと思った」と話した。左打席は練習試合も含めて実戦では初。練習では100回素振りをした後に、20回左打席でスイングする練習があるといい、準備はできていたという。”

“梅崎信司監督は「(中尾は)ほんとは右しか打てないんです」と明かし、「雰囲気を変えたかった。左に立ってみろと。雰囲気変わるぞと。そういうのを狙いました」と話した。「役割をそれぞれうちの子はみんな分かっているんです。自分の役割を分かっていることが、選手の強みだと思う」と語った。”

https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2022/07/25/kiji/20220725s00001002479000c.html

有田工業高校は他にも、春のセンバツ高校野球で両打ちの相川遊撃手が打席を左右に変えていたので、同じ戦法を使うことは可能ですね。

過去に「一球ごとに打席を変える」戦法の事例があったことを梅崎信司監督や山口内野手が知っていたのかどうかについては情報がありませんでしたが、もし知っていたとしても、それを大事な試合でやってのける行動力と精神力は尊敬してしまいます。

春夏連続甲子園出場がかかっている大事な試合で、多くの人に注目されている中、賛否両論の話題になってしまうであろう行動をあえて行って結果を残した山口内野手や中尾内野手に拍手を送りたいと思います。

まとめ:有田工業高校のスイッチヒッター山口選手はルール的にあり?問題はないの?

有田工業高校のスイッチヒッター山口選手は、ルール的にありなのかどうか調査しました。

  • 有田工業高校のスイッチヒッター山口内野手はルール的に問題はない
  • 有田工業高校のようなスイッチヒッター戦法は過去にもあった
  • 有田工業高校で両方の打席に立てる選手は山口内野手、中尾内野手、相川遊撃手の3人いる

8月6日から始まる甲子園大会も楽しみですね。

有田工業高校と、山口内野手を筆頭に全ての選手の活躍を期待しながら、夏の甲子園を応援していきたいと思います。

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ここまでお読みくださりありがとうございました。

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